診療記録022:紙の刃と白の魔
- 種族
- ヒューラン・ミッドランダー / 女性 / 28歳
- 職業
- 精霊評議会議長
- 主訴
- 切り傷
- 診断
- 軽微な表皮裂傷(紙による切創)
- 処置
- 患部の洗浄・消毒後、治癒魔法により完全治癒。
本日の患者様は、グリダニアが誇る精霊評議会の議長殿。
三重の幻術皇の一角を担うお方が……書類の角で指を切って来院されました。
……ええ、はい、確かに切れておりました。
それも、紙一重どころか――かすり傷程度。
処置は迅速に行いました。
流水と消毒薬による洗浄、その後治癒魔法にて完全回復。
「この程度でしたら、ご自身で何とかされた方が……よろしいのでは?」
とは言いましたが、まあ、お察しはしております。
これは“治療”という名目の――ただの、顔見せでしょう。
私的記録:
時折、こうして何気なく訪れる彼女を見ると、
ああ、まだ自分も必要とされているのかもしれないと思えるのです。
……もちろん、わざとではないと信じております。
――たぶん。
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