診療記録006:老いてなお、鋼たらんとす 診療記録:外科・外傷
午後、訓練場から当診療所へ運び込まれたのは、鬼哭隊の指導教官にして、“鬼教官”の異名を持つベテランのミコッテ男性。 訓練中、新人隊員の木刀を受け止めた際、相手の予想以上の力にバランスを崩し、背中から転倒。以降、自力では起 […]
続きを読む午後、訓練場から当診療所へ運び込まれたのは、鬼哭隊の指導教官にして、“鬼教官”の異名を持つベテランのミコッテ男性。 訓練中、新人隊員の木刀を受け止めた際、相手の予想以上の力にバランスを崩し、背中から転倒。以降、自力では起 […]
続きを読む朝、診療所に慌ただしい足音と共に飛び込んできた男性は、息を切らしながら言った。「父が……朝になっても目を覚まさないんです。体が冷たくて、心臓も……」 私はすぐに往診の支度をし、彼の案内で森の奥にある一軒家へと向かった。 […]
続きを読む午前の終わり、診療所の扉が控えめにノックされた。入ってきたのは、白い髪と深い紅の瞳をもったララフェルの少女。 言葉少なに椅子に座ると、彼女は顔を強ばらせながら「……下着が、赤くなってたの。止まらないの」とぽつり。 詳細を […]
続きを読む今朝の診療所に訪れたのは、農作業帰りと思しきララフェルの女性。配偶者と小さな畑を営んでおられるとのこと。日焼けした頬と、土の香りが印象的な方でした。 「ここ二月ほど、月のものが来ておらず、身体がどこか重だるい」との訴え。 […]
続きを読むこの日、診療所の扉を押し開いたのは、どこか覇気の抜けた足取りの来訪者だった。 「……リーザぁ……助けてくれぇー……」 胃を押さえながらしゃがみ込むその姿に、私はため息をひとつ。 「まったく。何度も言ったじゃん。『知らない […]
続きを読む