診療記録005:ひとしずくの蜜、ひとすじの風 診療記録:内科
朝、診療所に慌ただしい足音と共に飛び込んできた男性は、息を切らしながら言った。「父が……朝になっても目を覚まさないんです。体が冷たくて、心臓も……」 私はすぐに往診の支度をし、彼の案内で森の奥にある一軒家へと向かった。 […]
続きを読む朝、診療所に慌ただしい足音と共に飛び込んできた男性は、息を切らしながら言った。「父が……朝になっても目を覚まさないんです。体が冷たくて、心臓も……」 私はすぐに往診の支度をし、彼の案内で森の奥にある一軒家へと向かった。 […]
続きを読む午前の終わり、診療所の扉が控えめにノックされた。入ってきたのは、白い髪と深い紅の瞳をもったララフェルの少女。 言葉少なに椅子に座ると、彼女は顔を強ばらせながら「……下着が、赤くなってたの。止まらないの」とぽつり。 詳細を […]
続きを読む今朝の診療所に訪れたのは、農作業帰りと思しきララフェルの女性。配偶者と小さな畑を営んでおられるとのこと。日焼けした頬と、土の香りが印象的な方でした。 「ここ二月ほど、月のものが来ておらず、身体がどこか重だるい」との訴え。 […]
続きを読むこの日、診療所の扉を押し開いたのは、どこか覇気の抜けた足取りの来訪者だった。 「……リーザぁ……助けてくれぇー……」 胃を押さえながらしゃがみ込むその姿に、私はため息をひとつ。 「まったく。何度も言ったじゃん。『知らない […]
続きを読む今朝方、双蛇党の制服を着た若いエレゼンの男女が揃って診療所へ。顔色が悪く、ややふらついた様子で、交互に症状を訴えられました。 「朝から吐き気と寒気が止まらなくて……」「昨夜、隣人の鬼哭隊の方にいただいたアンテロープの肉を […]
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