診療記録020:月が巡るたびに
- 種族
- アウラ・ゼラ / 女性 / 26歳
- 職業
- 不明(来院時に明言なし)
- 主訴
- 下腹部の強い鈍痛、周期的な倦怠感、月の巡りに伴う不調
- 診断
- 月経随伴性腹痛(生理痛)
- 処置
- 子宮周辺の霊管に作用する鎮痛霊薬「紅雪丹(こうせつたん)」を処方。 温養と軽運動、ならびに周期管理のための生活記録の提案を実施。
診療所に現れたのは、アウラ・ゼラの女性。
角の根元に汗が浮き、歩き方にはどこかぎこちなさがありました。
「月の巡りが来るたびに……下腹と腰が、絞られるように痛むんです」
そう言って苦笑する様子は、慣れているようでもあり、どこか諦めているようでもあり。
問診と体調の波を照らし合わせ、これは典型的な“月経に伴う霊流圧迫”と判断。
特にゼラ族の身体はエーテルの流れが鋭敏で、月の周期に強く反応しやすい傾向が見られます。
「これは貴女の身体が、きちんと生きている証でもあります。
……ですが、我慢し続ける必要はありません」
子宮周辺の霊管を穏やかに解きほぐす霊薬「紅雪丹」を処方。
温かい飲み物とともに摂取し、可能であれば湯浴みや軽いストレッチ、腹部を温める腹巻きと懐炉をすすめました。
また、周期的な不調を把握するための生活記録も提案。
「自分の身体の声を聞く」ことが、まずは第一歩です。
私的記録:
“痛みに慣れすぎた者”ほど、その深さを軽んじられてしまうことがある。
それを“いつものこと”で終わらせず、誰かに話せたことだけでも、
今日はほんの少し、前進だったのかもしれない。
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