診療記録020:月が巡るたびに 診療記録:産婦人科
診療所に現れたのは、アウラ・ゼラの女性。角の根元に汗が浮き、歩き方にはどこかぎこちなさがありました。 「月の巡りが来るたびに……下腹と腰が、絞られるように痛むんです」そう言って苦笑する様子は、慣れているようでもあり、どこ […]
診療所に現れたのは、アウラ・ゼラの女性。角の根元に汗が浮き、歩き方にはどこかぎこちなさがありました。 「月の巡りが来るたびに……下腹と腰が、絞られるように痛むんです」そう言って苦笑する様子は、慣れているようでもあり、どこ […]
彼女が再び診療所を訪れたのは、前回の受診から一週間後のことだった。 「おかげさまで、あれから変な感覚は一度もありません」 そう言って微笑む彼女の顔は、ようやく本来の色を取り戻していた。 静澄散の効果は上々で、エーテルの乱 […]
本日の来院者は、緊張した面持ちのエレゼン・シェーダー族の女性冒険者でした。彼女の訴えは深刻で、「胎動を感じるのに、妊娠のはずがない」というものでした。 問診を進めると、先日討伐した魔物の放った呪術に巻き込まれ、その日以降 […]
「戦場で跳躍の最中、着地した瞬間に“ぶちっ”と音がして……そのまま足に力が入らなくなりました」 冒険者仲間に支えられながら診療所に運び込まれたのは、若き竜騎士のヴィナ・ヴィエラ。深藍の髪と、澄んだオッドアイを持つ彼の顔は […]